Eゲストで俳優の山本太郎さんの発言全文

 こんちは。山本太郎でーす。(拍手)
 すごい。すごい人ですね。おそらく、本当に命を守りたい、生きていきたい、日本人の気持ちというのが、ここに集まっていると思います、きょうは。(拍手)
 3・11以降、ぼくの人生も大きく変わりました。それ、どうしてかというと、生きてたいと思ったんですよ。生きてないと、どうしようもないじゃないですか。で、自分一人生きていてもしょうがないんです。ここにいるみなさんにも、ここにこれなかった世界中の人たちに、生きていないと、意味がないんですよね。いま、ぼくたちの目の前には、ものすごい危機が迫ってきてると思います。とにかくいま生きのびるためには、原発をいっせい停止するしかないと思うんです。(拍手)
 でもやはり、目の前の利益を守りたい者たちにとって、その発言というのは、ものすごく目ざわりです。でもぼくたちは違いますよ。命がかかってますから。

 テレビ・新聞で、本当のことっていうのは、ほとんど流れないと思います。完全にお金ですよね。去勢されて、骨抜きにされてると思います。メディアにとっては、目の前の命よりも、やっぱり、お金の方が大事なんですよね。そして、いま、ここまでいろんなことがらが、あからさまになって、はっきりしたこと、それは、いまの日本の政府は、人々の命を、簡単に無視できる政府だということです。
 いまぼくたちがこうやって集まっている間にも、被ばくし続けている人たちがいます。でもそのことをはっきりと伝えて、動きに出ている政治家というのは、どれぐらい、いるんでしょうか。政治家たちに世の中を変えれるというのは、もうない話だということが、はっきりしたと思います。
 一刻も早い、高濃度汚染地域からの、人々をサテライト疎開させる、そして原発をいっせい停止させる、もう代わりのエネルギーはあんです。電力は足りてるんです。30%のエネルギー、原子力からは、いらない。じゃないと、ぼくたちは生きてられない。世界中にも迷惑がかかる。とにかく、生きのびたいんです、みんなで。
 いまできること、先日、河野太郎さんと、お話してきました。そのときにおっしゃってました。デモ、署名、政治家たちにとっては、何も痛くない話だと。たくさん集められた署名は、どっかの倉庫にぶち込まれるだけだと。デモをしてたとしても、ちょっと目ざわりだなと思われるだけだと。一番必要なのは、人々の力なんですよね。市民の力なんですよ。それぞれの選挙区の、代議士の、事務所に行って、プレッシャーをかけることです。いま、その代議士が、いったい、どういう立ち位置にいるべきなのか。どういうつもりなのかということを、はっきりさせてください。でないと、この先はないと思います。この先の日本は、核廃棄物の置き場になるだけだと思います。いま大人がすべきことは、子どもたちを守ること。そのためには、行動を起こすことだと思うんです。ぜひ力を貸してください。よろしくおねがいします。(拍手)
 (司会者「山本太郎さん、ありがとうございました」)
 あっ、ちょっと待ってください。もう少し、おつきあいください。
 (司会者「失礼しました」)
  いまですね、もう一つのデモが行われてたんですね。そこの場所で、日本テレビのエブリ(「news every.」)というニュース番組があるんですけれども、そこでちょっと密着させてくれというふうに、直接いわれたんですけど。じゃあ、これだけ、人々が集まって、デモ行動をした、この国民たちの声が伝わるような報道がされているのかという話になったんですよ。だから、ぼくがいま、ここであずかってきたデジタルカメラで、みなさんの姿とさけびを撮りたいと思います。(会場から「うふふ」との笑いと賛同の声)<br />
 いいですか、もうちょっと、おつきあいください。もうちょっと待ってください。まず、この状況をおさえさしていただきます。(持っているビデオカメラで集会会場をぐるっと撮り始める。会場から「ほおー」という感嘆の声と拍手)
 原発ハンターイ。(「イエー」の声)
 原発ハンターイ。(「原発ハンターイ」の声)
 子どもをマモレー。(「子どもをマモレー」の声)
 大人をマモレー。(「大人をマモレー」の声)
 命をマモレー。(「命をマモレー」の声)
 地球をマモレー。(「地球をマモレー」の声)
 原発ハンターイ。(「原発ハンターイ」の声)
 原発ハンターイ。(「原発ハンターイ」の声)
 がんばっていきましょう。(「イェー」という声と大きな拍手)

 (経済ジャーナリスト・今田真人=2011年9月19日記)

 

発言する山本太郎さん=9月19日、東京・明治公園

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