@呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんの発言全文
みなさん、全国から集まってくださったみなさん、全国から集まらなかったみなさん、すべてのみなさん。私たちはきょうここに、5万人集会を成功させることができました。まだ、数は把握していません。厳密にいいまして、4万人を突破しています。ありがとうございます。(拍手)
きょうの集会は、これまでの集会のひとつの結節点であります。そしてこれから始まっていく集会の出発点でもあります。みなさん、まだ、1000万署名は始まったばかりです。きょう現在、100万人を突破しています。しかし、あと900万あります。これをみなさん死にものぐるいでがんばりましょう。そして 1000万の声を脱原発に向けて突きつけましょう。(拍手)
野田首相はこれから国連に行って、原発の安全性を高めて再開していくということを演説するというふうに発表しています。しかし、安全性と信頼性はすでに破たんしております。それでもなおかつ、再開するというのは、人民に対する敵対であります。いま日本人の8割に及ぶ人たちは、原発はいやだ、もう原発はやめてくれ、原発のない社会にしたいというふうにいっています。その声を無視して、政治ができるわけはありません。(「そーだ」の声、拍手)
それまで、どのぐらいの被ばく者が発生するのか。そして現在、被ばく労働者がどれだけ発生するのか。これから、わかります。しかし、そのおそろしい結果を、私たちは認めなくてはいけません。そして、その救済をすこしでも強く始めていかなくてはいけません。そういう意味でもきょうの集会を、力強く終わらせることによって、救済運動も進めていきたいと思っています。
原発から脱する脱原発運動は、文化革命であります。意識を変えていく運動でもあります。みなさん、核に依存して生きることは、人類は絶対できない、核と人類は絶対できない。共存できないってことは、広島、長崎、そして今度の福島の事故でも証明されています。どうして、これ以上の犠牲者をつくることができましょうか。(「そーだ」の声、拍手)
私たちは原発にさよならを、言います。さよならは、サイツェン(再見=中国語)とか、オ・ルヴォワール(Au revoir=フランス語)とか、またあう日までの、さよならじゃない。もう絶対あわない、会いたくない、アデュー(Adieu=フランス語)というのが原発に対する私たちのメッセージです。(拍手)
もう、原発のある社会はいらない。そしてこれから、子どもたちに、平和な幸せな社会を残す。そのためにこそ、がんばっていこうではありませんか。(拍手)
これから、1000万署名に、みなさん、がんばってください。そして、来年3月24日、集約集会を開きます。1000万署名の集会を3月24日、渋谷野外音楽堂で開きます。それまで、みなさん、がんばってください。そして、その間にも、講演会とか、音楽会とか、いろんなことを考えています。みなさんからのアイデアも募集します。みなさん、いっしょになって、がんばりましょう。(拍手)
(経済ジャーナリスト・今田真人=2011年9月19日記)
発言する鎌田慧さん=2011年9月19日、東京・明治公園