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(2016年7月19日からカウント)


脱原発・原発再稼働反対の「首相官邸前抗議行動」に9万人 広島の僧侶・岡本法治さんらがスピーチ

 「ただちに脱原発の実現を」「原発再稼働反対」−。首都圏反原発連合の有志がよびかける「首相官邸前抗議行動」が2012年8月10日(金)の午後6時から8時まで、官邸前と国会周辺一帯でおこなわれました。
 官邸前のスピーチエリアでは、主催者のメンバーのほか、ルポライターの鎌田慧さんや、広島県在住の僧侶・岡本法治さん〈注〉、衆院議員の志位和夫さん、同じく笠井亮さんらが「原発再稼働反対」「脱原発の実現を」などを訴えました。
 子ども連れの青年をはじめ、手作りのプラカードなどを持った老若男女が、行動開始時間の午後6時前から続々と詰めかけました。午後7時をすぎても、地下鉄の駅から、次々と新たな参加者の姿がありました。
 参加者は、官邸前だけでなく国会正門前も含め、国会を半分以上包囲する多数にのぼりました。参加者数は、筆者推計で、7月29日の「国会大包囲」行動(約20万人参加)の半数近い約10万人が集まった模様です。(追記=後日の一部報道では、主催者発表9万人が参加とのことです)
  (経済ジャーナリスト・今田真人=2012年8月10日記)


〈注〉岡本法治さん(56歳、おかもと・ほうじ)=真宗学寮教授、広島仏教学院講師=のスピーチ全文

 みなさん、こんにちは。(「こんにちはー」の声)
 広島から来ました岡本です。
 広島は67年前の8月6日の惨状を、原爆に会った8割の人がいまだに語ることができません。
 原爆に会ったことを隠して結婚された人もいます。
 広島はいまだに闇の中です。
 福島を闇にしてはいけないのです。(「そーだー」の声多数)
 福島のお母さんたちは、自分の子どもを放射能の降る中におらしてしまった(広島弁・居させてしまったの意味)、放射能被害に会わせてしまったという、罪の意識の中におられます。
 それは、お母さんが悪いのでしょうか。(「ちがーう」の声多数)
 野田首相に申しあげます。
 3つのことをぜひ、行ってください。
 1つ目。福島の子どもたちをすぐに、集団疎開してください。(「そーだー」の声多数)
 2つ目。放射能の不安を安心して語れる場所をつくってください。(「そーだー」の声多数)
 3つ目。日本中の人に被曝手帳を交付してください。(「そーだー、そうのとおりー」の声多数)
 以上、3つの点を首相に申しあげます。(「野田、出てこい」の声)
 命を守ろう。命を守ろう。命を守ろう。命を守ろう。(参加者が1つ1つ唱和)
 地球を守ろう。地球を守ろう。地球を守ろう。(参加者が1つ1つ唱和)
 ありがとうございました。(多数の拍手)


スピーチエリアで訴える僧侶の岡本法治さん=2012年8月10日、首相官邸前


「再稼働反対」と唱和しながら、思い思いのプラカードを掲げる抗議行動参加者=8月10日、2012年首相官邸前


 ☆この抗議行動を撮影したビデオは、ここをクリックすれば視聴できます。

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