◎(別項2)「2.23キックオフ!脱原発をめざす女たちの会」の参加者一同が拍手で確認した「女たちの脱原発宣言」(全文)
東日本大震災と津波に起因する福島第一原発事故によって、多くの人々が家を追われ、生活を壊され、思い描いた未来を奪われました。
大都市部の電力需要をまかなうために、経済難にあえぐ地方に押しつけられた原発は、計画当初から事故の危険性を指摘されてきました。
しかも、放射性廃棄物を処理する方法はありません。
にもかかわらず、原発を推進するために政府と電力会社などは「安全神話」を流布し、市民を欺いてきました。
その結果起きたのが福島原発事故なのです。
原発推進派の人々は言います、「原発がなければ日本の経済活動は成り立たない」と。
しかしそうでしょうか。原発がなくても電力は足りるという試算があります。自然エネルギーを促進することによって、さらなる電力を生み出すことも可能です。
この狭い地震国に17か所54基もの原発が乱立するのは危険です。
この状況は、男性優位社会における利潤追求を最善とする価値観の象徴ともいえるでしょう。
被爆国日本で反核の街頭署名にたちあがり、日本と世界に核廃絶運動を広げる原動力となったのは女性たちでした。
その女性たちの力で、今再び世界に新たな価値観を示し、原発に頼らない社会を実現したいと、私たちは願っています。
危険な土地、危険な水、危険な空気を次世代に残すことはできません。福島原発事故を人類最後の原子力災害とするために、私たちは今日ここに集いました。
私たちは、放射能におびえる暮らしを未来に遺すことを断固拒否し、ここに宣言します。
原発はいらない。
2011年11月23日
11.23キックオフ! 脱原発をめざす女たちの会 参加者一同
(経済ジャーナリスト・今田真人=2011年11月23日記)