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(2017年11月4日からカウント)


吉田証言と朝日検証記事批判に役立つ情報、数題(挺身隊、「慰安婦狩り」問題)
(2017年4月15日~のツイート再録)
=経済ジャーナリスト・今田真人=


①なにげなく、毎日新聞社発行『1億人の昭和史⑤占領から講和へ』(1975年11月号)を眺めていたら、次の写真えときに目が釘付けになった。いわく「(昭和)22年10月の東大社研の『夜の女の戦時中の職業調査』では①女工員27②挺身隊23③家事手伝い17 事務員15(立川市高松町)」。




②少しネットで東大社研のデータベースを調べてみたが、当該調査は見当たらない。ともあれ、戦時中の女性の職業では女工員と挺身隊は区別されていたことが判明。2014年8月5日付の朝日記事は「今では慰安婦と女子挺身隊が別だということは明らか」と断定したが、ここでもその欺瞞が浮かび上がる。




④吉川春子『従軍慰安婦ーー新資料による国会論戦』(97年、あゆみ出版)を読む(2016年5月14日~)
http://masato555.justhpbs.jp/newpage138.html


⑤要するに、挺身隊の名で、工場労働者にされた朝鮮人女性もいたし、「慰安婦」にされた朝鮮人女性もいたということ。今では、朝鮮人女性の戦時動員の職種に「慰安婦」と工場労働者があったことがわかっている。ただ、「慰安婦」の動員は人数的に圧倒的に多かったから、挺身隊の名が定着したのだろう。


⑥日本でもこういうすばらしい映画がある。三國連太郎主演『三たびの海峡』(1995年)
https://www.youtube.com/watch?v=KxTlmqLKHIA…


⑦政府であれ、軍であれ、組織を統一的に動かすには、それを極秘で指示する公文書が必要である。そうした公文書の存在を否定するのは、戦時中の軍や政府の組織犯罪を免罪することになる。犯罪行為だとわかっているから、隠蔽するのである。


⑧朝日の記事にリンクするのは癪に障るが、産経よりましか。「森本康敬・釜山総領事が異例の交代 『少女像』めぐる一時帰国で政権批判、事実上の更迭か」
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/31/morimoto_n_16904116.html…


⑨本日(2017年8月8日)、共産党本部前の民主書店、「美和書店」をのぞいた。驚いたことに「慰安婦」問題の棚に、拙著『吉田証言は生きている』(共栄書房)が並べてある。店長に「何かあったんですか」と問うと「私の責任で置きました」と言う。少し変化の兆しか。


⑩これは大変なニュース。日本のマスメディアがぜひ、後追い取材を。
~日本人が韓国の歴史館に元慰安婦の写真を寄贈「日本の過去を謝罪したい」=BIGLOBEニュース https://news.biglobe.ne.jp/international/0809/rec_170809_0307431684.html…


⑪吉方べき氏の論文「韓国における過去の『慰安婦』言説を探る(下)」(季刊・戦争責任研究2016年夏季号)を読む。1980年代の韓国の新聞を丁寧に読み、吉田清治証言が韓国側に知られる以前から、「慰安婦狩り」が韓国社会では既知の事実であったことを様々な事例で指摘。力作である。


⑫吉方べき論文は、韓国の新聞・雑誌の吉田証言の扱いを淡々と描いているが、それがかえって、吉田清治氏が加害者として描いた「慰安婦狩り」が、「慰安婦」被害者をたくさん抱える韓国社会では、既知の事実と受け止められたことを説得的に示す。吉田証言を虚偽とする日本メディアの異常を浮き彫りに。


⑬〝吉田清治氏が自らの証言をウソと認めた″。こんな戯言をいまだに口にする人がいる。ネタモトは『週刊新潮』1996年5月2・9日号の記事だ。吉田氏に対する脅迫的言辞満載の極右のヨタ記事である。国民一人ひとりの見識が問われている。
http://masato555.justhpbs.jp/44444.pdf


⑭大高未貴のトンデモ本の批判は、週刊誌『週刊金曜日』2017年9月1日号の渡部睦美論文「吉田清治氏『謝罪碑』の無断書き換え事件の真相」や、同誌2014年10月3日号の同氏論文「『慰安婦』報道、さらなる〝でっちあげ″で墓穴を掘る『文春』と大高氏」がとても参考になる。


⑮週刊誌『週刊金曜日』2017年9月1日号の渡部睦美論文「吉田清治氏『謝罪碑』の無断書き換え事件の真相」
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002380.php…


⑯故・吉田清治氏の「息子」の話がもし価値あるものなら、親父の証言を否定するような故人の手紙などの物的証拠が出てこなければならない。大高氏の本には、それが欠落している。2014年の朝日検証記事では「父親を信じたい」(朝日第3者委員会報告書P31)と言っていた人物の変心が不可解である


⑰故・吉田清治氏の著書につけられたアマゾンのカスタマー・レビューに並ぶネトウヨの恥ずべきコメントを見るにつけ、うんざりする。いままで非難してきた朝日新聞なのに、吉田証言を虚偽とした紙面だけは、やたら検証なく信じ込むところも胡散臭い。本当にまともな人たちなのだろうか。


⑱「吉田清治による『証言』は誤りであり、朝日新聞はその誤りを伝えた。誤報を理由として朝日新聞に批判が加えられるのは当然だろう」。一見まともな議論かと錯覚するコラムで、上記のようなウソを根拠もなくサラリと言う。この「学者」こそ藤原帰一氏である。安倍首相との会食はその癒着関係を示す。




⑲一見、左翼的な装いで、何か腑抜けのような発言をするこの「政治学者」。やっぱり、安倍首相と公邸で晩飯を食う間柄だったのか。しかも、1対1で?。このずぶずぶの関係がすごい。




⑳吉田証言を虚偽だとするキャンペーンは、加害証言をする者をおとしめる圧倒的な国民世論をつくった。第二の吉田清治氏は、この異常な雰囲気の中では出るはずもない。自分の祖父らの世代の加害行為を隠そうとする国民は、いくら被害者に寄り添うと言っても、被害国からは信用されないのは当然である。


㉑おかしいぞ、故・吉田清治氏の息子。自分が生まれる前の父親の行動は、息子だからといって体験できるはずもない。極右メディアに踊らされて、父親が建てた謝罪碑を改変するのは犯罪でしかない。
~望郷の園の「日帝強制徴用謝罪碑」が「慰霊碑」に
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/27075.html…



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