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(2025年9月29日からの閲覧回数)


☆キボタネ韓国ツアーの報告(6)
(2025年9月6日~のツイート再録)
          フリージャーナリスト・今田真人



【奥茂治氏によるストーカー行為の考察】
ここで、若干の考察をしたい。吉田清治氏の謝罪碑のそばで、奥氏のストーカー行為を暴露したユン・ミヒャンさんだが、実は、同様なエピソードを、以下の動画でも言っている(1:23:21~)。該当部分を紹介する。
(続く)

【日本軍『慰安婦』問題解決全国行動~230305 事実上の無罪!尹美香裁判とは、正義連バッシングとは何だったのか】


(承前)「(正義連バッシングのきっかけといわれる)イ・ヨンス・ハルモニが記者会見をする前に、日韓合意後さまざまな兆候がありました。中には直接暴力を加えるものもあり、目の前で殴られたりはしていませんが、心理的な暴力と感じざるを得ないような、水曜デモの現場で、放送局の名称(続く)


(承前)などが書かれていないカメラで私だけを追い続ける男性を見たり。水曜デモ中に脅威を感じて、初めて車の中に隠れたことがありましたが、車の窓の隙間から、その男性がカメラを構える姿を見たり。大阪でもヤン・チンジャ代表と一緒に日韓合意反対のスローガンを叫びながら行進した(続く)


(承前)時にも、他の人は撮らずに私の面前で私だけを撮る人を見て、これまで陰で視察していた公安が面前で威嚇し始めたなと感じました。そして(国会議員になるための)比例候補になった後は…」(以上、ユン・ミヒャンさんの話)。
最後の方の、日本の「公安」という言葉に注目されたい。(続く)


(承前)「公安」とは公安警察のこと。戦前の特高警察の後継組織。特高警察は、吉田清治氏が戦中に属していた山口県労務報国会下関支部の支部長、山本操氏もそうだった。「慰安婦狩り」を告発した清治氏は別として、長男のエイジ氏が公安、または協力者である可能性は高い。

【ウィキペディア~公安警察】


(承前)山本操氏は、自伝『風雪五十年』=1972年、防長新聞社)で言う。
「(戦中の)大陸からの労務者は政府認可の募集機関が強制的に連行」
「(警察の)先輩が大陸で経験したことを実践し、(暴力団を使って戦後、米占領軍のための)慰安所を設置」。
(続く)
【(講演レジュメ)嫌韓ナショナリズムと植民地主義――「慰安婦」・「徴用工」問題の研究を踏まえて】の最後の方(一番下から上に向かって3つ目の見出し)で、山本操氏の自伝の内容の抜萃を紹介している。


(承前)長男のエイジ氏が公安の協力者であったことは、極右の「ジャーナリスト」、大高未貴氏が著書『父の謝罪碑を撤去します』(2017年6月、産経新聞出版)の中で、正直に!書いている。「公安警察と吉田家—―…堂上氏(仮名)は…公安警察の最前線で諜報活動を行ってきた人物である。(続く)


(承前)…長男が公安のために働くようになった翌年の昭和52年(1977年)、父の清治氏はデビュー作『朝鮮人慰安婦と日本人』を出版する」(P85)。この著書は、長男が公安警察のエージェントだったことを暴露。公安警察が韓国内の謝罪碑を毀損するのは、他国への内政干渉的犯罪だ。(続く)


(承前)この日本の公安警察と統一教会、右翼活動家、そして極右政治家が一体となり、隣国で行ったのが、謝罪碑毀損事件だった。2017年当時の日本は安倍晋三政権、韓国はパク・クネ大統領が同年3月に罷免されて失脚し、ムン・ジェイン大統領が同年5月に就任したばかりの過渡期である。(続く)


旧統一教会の事実上の機関紙、世界日報の上田勇実記者が今年2月の講演で、韓国の前大統領の出した戒厳令を美化する発言をしていた。前大統領との癒着を否定する同教会の韓鶴子総裁と矛盾する。同記者は吉田清治謝罪碑毀損の犯人を応援するインタビュー記事も書いている。

【第218回世日クラブ定期講演会が開催されました | 世日クラブじょーほー局】




【関連ツイートはこちら→「キボタネ韓国ツアーの報告(4)で再録したツイート】




よかった、よかった。韓国にも、おかしな発想をする人たちがいるものだ。もし受賞すれば、朴裕河著『帝国の慰安婦』日本語版を出した朝日新聞出版の社長さえ、表彰されてしまうだろう。
大韓出版文化協会、正義記憶連帯の反発受け朴裕河名誉教授の出版功労賞取り消し


謝罪碑毀損事件は、日本の公安警察と統一教会、右翼活動家、極右政治家が一体となり、隣国で行ったものだが、その犯行の論理は、朝日新聞が吉田証言(韓国での暴力的な「慰安婦」強制連行)を否定する「訂正記事」を出したから、というものだ。しかし、韓国の望郷の丘の謝罪碑横の説明文や(続く)


(承前)韓国裁判所による奥氏の有罪判決は、吉田証言が真実であることを明確に示している。同証言を「虚偽」だと断定した朝日2014年8月5日付の「訂正記事」の説得力のなさが、はしなくも圧倒的多数の「慰安婦」被害者を生んだ現代の韓国で、証明されたわけである。(続く)


日本では、謝罪碑毀損事件について、その犯行を擁護する産経や世界日報しか報道しなかった。大新聞の朝日や毎日の他、「赤旗」さえもが、この事件をまったく報道していない。それは、安倍晋三氏らの極右・戦犯勢力に屈し、時流に迎合して、吉田証言を否定してしまったからだ。情けないし、残念である。


謝罪碑毀損事件については、犯人・奥氏によるユン・ミヒャンさんへのストーカー行為だけでなく、まだまだ、知られていない、いくつかの究明点が存在する。事件はもっともっと大がかりな権力犯罪だと思われる。その究明結果は別記事に譲るとして、ここでは、本来のキボタネ韓国ツアーの報告に戻りたい。


石破首相の「戦後80年に寄せて」と題した所感の全文が載っており、一気に読んだ。すばらしい、の一言につきる。とりわけ、最後の「歴史に学ぶ重要性は、我が国が戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に置かれている今こそ、再認識されなければなりません」は肝に銘じたい。

【戦後80年、歴史認識は「引き継ぐ」 石破茂首相の所感全文】


吉田清治謝罪碑毀損事件で1つだけ指摘しておきたい。犯人らの犯行の動機で一番気になるのは〝吉田証言というウソを、韓国の人たちが朝日の報道などで知って信じてしまった“という妄想である。日本語の証言を一部翻訳があったとはいえ、名乗り出た韓国人の被害者らが知っていたはずもない。(続く)


(承前)朝日新聞が否定したからといって、何人もの韓国人被害者が証言している暴力的な強制連行がウソにならないのは、冷静に科学的に考えれば当然である。多くの被害者が証言するのは、それが歴史的事実だからであり、吉田清治氏は同じ事実を加害者側から反省的に勇気をもって証言しただけ。(続く)


(承前)犯人らは吉田証言をウソだと思い込み、韓国にまで乗り込んで、長い支援運動の記念碑の少女像の破壊を試み、さらに加害者の誠実な謝罪碑を毀損した。これは、記念碑を物理的に破壊すれば、歴史的事実を消し去ることができるという、戦犯勢力の終戦時の公文書焼却にも通ずる恥ずべき思想である。


以下、【報告】(7)に続く。


【各回へのリンク】
☆2025年9月6日~10日、キボタネ韓国ツアーの報告(1)
☆2025年9月6日~10日、キボタネ韓国ツアーの報告(2)
☆2025年9月6日~10日、キボタネ韓国ツアーの報告(3)
☆2025年9月6日~10日、キボタネ韓国ツアーの報告(4)
☆2025年9月6日~10日、キボタネ韓国ツアーの報告(5)
☆2025年9月6日~10日、キボタネ韓国ツアーの報告(6)
☆2025年9月6日~10日、キボタネ韓国ツアーの報告(7)
☆2025年9月6日~10日、キボタネ韓国ツアーの報告(8)

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